ステンレスの耐熱温度
ステンレスの場合は、耐熱温度が何度かというよりも、高温の環境化におかれたときに機械的な性質がどのように変化するのかに着目します。それは、ステンレスのような材料強度は、特定の温度になったら急に破断するのではなく、温度の上昇にしたがって徐々に強度が低下していくからです。一般に、500℃程度までであれば、どのステンレス鋼材であっても引張り強さについてはあまり減衰することもありませんが、これを超えると急に強度が落ちてきます。ステンレスにもオーステナイト系やフェライト系のように数種類あるため、それぞれ温度は変わってきますが、代表的なSUS304は耐熱温度の目安として700~800℃です。